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【解説】ドローン航路が開通。そもそも何?どうなる?誰が得する? 【デジタルツイン】

お役立ちデジタルツイン 04.28.2025

こんにちは!株式会社ビーライズ マーケティングチームの川渕です。

2025年3月、浜松市と秩父エリアで「ドローン航路」が正式に開通しました。

これは物流やインフラ点検、災害対応など、さまざまな業界に影響を与える可能性を秘めた新しい“空の社会インフラ”です。

でも、「ドローン航路ってよく聞くけど、実際どんな仕組み?」「なぜ今?」「自分のビジネスと関係ある?」という方も多いのではないでしょうか。

本記事ではデジタルツインを得意とする立場から、これからのデジタルツインに欠かせない存在であろうドローンについて、「そもそもドローン航路とは何か」「どんな変化が起きるのか」「どんな事業者がチャンスを得るのか」、わかりやすく解説します。

そもそも「ドローン航路」って何?

一言で言えば、“ドローン専用の空の道”を整備し、共通ルールで運用できる仕組みです。

ドローンがどこでも好きに飛べるわけではない日本では、従来、事業者ごとに経路を設計し、飛行許可や関係者調整を毎回行う必要がありました。

その非効率を解消するのが「ドローン航路」です。

  • 飛行ルートと離着陸場(ドローンポート)を事前に整備
  • 安全性・通信・電波・リスクなどを標準化して共用化
  • 航路予約やモニタリングはシステムで一括管理

まさに”「鉄道の線路と駅」を空に作る”という発想です。

なぜ今、ドローン航路が必要なのか?

背景には、次のような社会課題があります。

  • 物流の人手不足(とくにラストワンマイル、山間部)
  • 医療・災害対応の迅速化ニーズ
  • 老朽インフラの保守・点検の高度化
  • 人口減少による生活インフラの縮退

こうした課題に、人手をかけずに、しかも正確かつ柔軟に対応できる手段として、ドローンの活用が期待されてきました。

しかし、普及には「空をどう管理するか」という制度・技術面の壁があり、それを突破する鍵がこの“ドローン航路”なのです。

どうなる? ドローン航路で起きる3つの変化

① コストと手間が激減

運航事業者は毎回、地権者・自治体・航空局などへの調整を行う必要がありましたが、ドローン航路を使えば一括調整済みのルートを予約するだけで飛行可能に。

→ 申請・調整コストが70%以上削減

② 安全性が向上

航路はあらかじめ立入管理された空域として設定されており、有人機との干渉回避や異常時対応も想定済。モニタリングも自動化されており、事故リスクが低減されます。

③ リソースのシェアが可能に

離着陸場や機体、ドローンポートの共用・予約利用が可能。これにより個社でのインフラ整備コストが大幅に下がり、新規参入も容易になります。

誰が得する? 3タイプの注目プレイヤー

1. 物流・配送業者

医薬品や小型貨物の定期配送が可能に。特に過疎地や災害時の活用が進むと見込まれます。

2. インフラ・点検事業者

送電線、河川、ダム、鉄道などの定期点検にドローンを活用。人が入れない場所の監視・保守が容易に。

さらにデジタルツイン技術と併用すれば、点検箇所の把握や管理が効率的に行えます。

3. 自治体・BtoGサービス事業者

防災・公共サービスにおけるドローン活用が現実に。

地域のアセット(屋上・公園など)を活用し、モビリティハブ化する動きも。

まとめ:「空にも道を」──新しい社会インフラ幕開け

「ドローン航路」は、単なるテクノロジーではなく、空の公共インフラとして設計された構想です。

鉄道や電力網のように、標準化・共用・制度設計を整えることで、社会課題を解決しつつ、新たな事業機会を創出する。

その第一歩が、2025年春の開通でした。

今後、あなたのビジネスが空と繋がる時代がやってくるかもしれません。

弊社ではデジタルツインの構築から活用・改善まで、ケースに合わせたご提案を得意としております。ご相談ベースからサポートいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

デジタルツインに関してはこちらの記事もぜひご覧ください。

また弊社で構築できるデジタルツインの特長や導入フローなどを記載した資料はこちらのページよりダウンロードいただけますので、併せてご活用ください。

PROFILE

株式会社 ビーライズBeRISE
株式会社ビーライズは、「デジタルで明日を変えよう」をビジョンにかかげ、XR領域でバーチャルワールド活用サービスを提供するテクノロジーカンパニーです。リアルな3DCGとアプリケーション・web開発、アイデアを組み合わせた最先端ソリューション開発を強みとしています。
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