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【どうなる?インフラ管理】XR技術の可能性を解説!

こんにちは!株式会社ビーライズ マーケティングチームの川渕です。
高度経済成長期から50年以上が経ち、インフラの老朽化や維持体制が喫緊の課題として浮上しています。
2025年1月28日に起きた埼玉県八潮市の陥没事故では、近隣住民に対して、下水道の使用自粛が2週間以上要請されるなど生活に影響が出る事態に至りました。各地で同様の事態が起こっているにも関わらず修繕が追い付いていない様子から、件数の多さによる人手不足や時間不足が伺えます。
一方で「2025年問題」などから想定される労働力の不足に備えて、技術の革新も進められています。このような最新技術の活用によってインフラ管理にどのようなアプローチができるのでしょうか?XR技術の応用に焦点を当ててご紹介します。
インフラとは
インフラには、道路・鉄道・信号機などの「交通インフラ」、水道・電気・ガスなどの「生活インフラ」、学校・病院・公園などの「社会インフラ」などがあります。どれも人が生きていくうえで欠かせない、生活を維持する基盤となる設備です。
不自由なく使えることが自然な状態なことから普段は意識されることが少ないですが、損傷や不具合などでいつも通りに使えなくなると、生活の維持に大きな影響が出てしまいます。壊れてからでは遅いインフラの中でも、道路やトンネル、橋や下水管などの多くは整備されてから50年が経とうとしており、劣化への対応が遅れると今後各地で生活の維持が難しくなると問題視されています。
インフラ管理における課題とXRの解決策
老朽化したインフラの課題
インフラの維持・管理について具体的には、老朽化への対応、災害などイレギュラーな事態への備え、デジタル化などの課題が挙げられます。
・老朽化したインフラの管理
老朽化したインフラは数が急激に増加しています。国土交通省の調査によると、建設から50年が経過したインフラの数は、道路や橋、トンネル、下水道管などで膨大な数に達しています。一方でこれらのインフラの改修には多くの時間とコストがかかるため、老朽化したインフラの存在を認識し、重大な事故や災害を引き起こす可能性があることがわかっていながらも、改修がなかなか進んでいません。弊社の得意とするXR技術・デジタルツイン技術を活用することで、老朽化の進行状況を可視化し、適切なメンテナンスを行うためのデータを提供できます。
・自然災害への対応
自然災害に対する備えや対応も重要です。能登半島地震では、道路の復旧が難しく、被害の大きな地区への支援にかなりの時間を要していました。XR技術を用いたシミュレーションを活用すると、災害時の影響を予測し、事前に対策を講じることができます。
・デジタル化の推進
インフラ管理のデジタル化は進んでいない部分も多く、XR技術はその推進力となります。デジタルツイン技術を用いることで、物理的なインフラのデジタルモデルを作成し、管理や運用の効率を向上させる糸口になります。
XRとデジタルツインについて
以下ご紹介する活用方法では、XRやデジタルツインを用いています。こちらに関してはこれまでの記事にて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
XR技術に関する詳しい記事はこちら
デジタルツインに関する詳しい記事はこちら
XR技術の活用方法
・データの統合と分析(点検・計画)
センサーやIoTデバイスからのデータをXR環境に統合することで、メンテナンスや修理が必要な箇所を事前に特定し、効率的な作業計画を立てることができます。人手が限られていても膨大な情報を管理しやすくなるため、問題の早期発見や予防的なメンテナンスがよりスムーズに行えます。
・遠隔作業支援(施工)
XR技術を応用すると遠隔地からの作業支援も可能になります。技術者が現場にいなくても、リアルタイムで指示を出したり、問題を解決したりできるため、専門技術者の不足を補うことができます。弊社でもMRで遠隔地から作業支援を行えるツールをご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。
・教育とトレーニング(技術の維持)
XRを利用したトレーニングプログラムを活用すれば、安全かつ効果的な教育を行えます。仮想環境での実践的なトレーニングにより、実際の現場でのリスクを低減しながらスキルを向上させることができます。
トレーニングに関しても、弊社では「就労トレーニング」や「危険体感訓練」といったパッケージをご用意しております。こちらからぜひご覧ください。
まとめ
XR技術を導入すると、老朽化したインフラの管理や改修において、可視化、トレーニング、データ分析など多岐にわたる業務をより安全かつ効率的に行えるようになります。最新の技術が公共事業に導入されるまでにハードルも存在しますが、民間で着実に事例が積み重ねられている分野でもあります。
弊社でもXR技術を応用した現場支援や教育支援のコンテンツを医療機関や企業などへ提供しています。ニーズに応じたコンテンツ作成が可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください!
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- 株式会社 ビーライズBeRISE
- 株式会社ビーライズは、「デジタルで明日を変えよう」をビジョンにかかげ、XR領域でバーチャルワールド活用サービスを提供するテクノロジーカンパニーです。リアルな3DCGとアプリケーション・web開発、アイデアを組み合わせた最先端ソリューション開発を強みとしています。