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【イベントレポート】Meta・SB C&Sと共同で、VR/MR活用事例紹介セミナーを広島にて開催、弊社取締役石原が登壇いたしました!
皆様、こんにちは!株式会社ビーライズ 企画開発部 松岡です!
2024年7月19日(金)に、Metaさま、SB C&S株式会社さまと共同で、ビジネスの現場におけるVR/MR活用事例を紹介するセミナー「ここまできた!最新VR/MRの世界」を広島にて開催し、Meta Reality Labs B2B 日本事業統括 マラカド・ガレル氏、広島大学病院 周産母子センター 小児外科医 佐伯 勇先生、そして弊社取締役COO 石原が登壇いたしました。
今回はそのイベントレポートをお届けいたします!
東京会場のレポートはこちら
(JapanStep(ジャパンステップ)様公式noteページに遷移します)
目次
イベントの様子
SB C&S株式会社とMetaの共同開催、日本全国7都市で行われる本イベントは、Meta社とそのパートナー、そしてゲスト登壇者を呼び、最新のVR/MRビジネス活用事例を紹介するものです。
2024年7月19日(金)に広島コンベンションホールにて行われた当イベントは、事前申込制でほとんど定員が埋まるほどの多くの申し込みがあり、当日も多くの方にご参加いただき、会場はほぼ満員でした。
イベントではまず、主催であるSB C&S株式会社にて、法人向けにMeta製品およびXR関連製品を取り扱っている遠藤さまから、イベント概要や登壇者の紹介があり、イベントがスタートしました。
MR/VRでビジネスがどう変革するか―Meta Reality Labs B2B 日本事業統括 マラカド・ガレル氏
最初は、Meta Reality Labs B2B 日本事業統括 マラカド・ガレル氏による「MR/VRでビジネスがどう変革するか」という講演。Metaの推進するプログラム「Meta for Work」の説明と、MetaのVR海外活用事例の紹介が行われました。
「Meta for Work」とは、VRヘッドセット「Meta Quest」と、Meta Quest一元管理サービス「Meta Quest for Business」を活用し、XRのビジネス活用を進めよう、というプログラム。
この「Meta for Work」のトレーニングを受けた受講者からのフィードバックを集計すると、全体の94%が高評価を示しているそうです。
実際に、海外では米国製薬会社 ファイザー社、米国ガス会社デューク・エナジー社など、多くの業界で導入が進んでいるよう。
例えばファイザー社の事例では、コロナ禍で一斉に研修する事が物理的に困難な状況でコロナワクチンを大量生産するために、①点在しているスタッフに対して、②無菌でのトレーニングを行うために、VR研修を数百台の規模で導入し、その結果リアルでの研修と変わらないほどの研修効果があったとのことです。
「VRヘッドセットを着けると、没入感のある体験ができるため集中してVR内の作業を行うことができます。つまりリアルより、作業効率をあげることができます。」
さらに、VRヘッドセットをビジネスで使う上で、これまで課題となっていたのが、①端末管理 ②端末内のアプリ管理 ③従業員との紐づけ という3点。
これらの課題を解決するのが、「Meta Quest for Business」という法人向けのサービス。
サーバー上で、端末の使用状況の閲覧、端末へのアプリインストール、従業員との紐づけができ、Metaのサポートも受けられるようです。
VRを複数台導入されている企業様にはぜひご検討いただきたいサービスです。
「MR/VRでビジネスがどう変革するか」―Apple Vison Proの発売もあり、XR業界が注目されていますが、このテクノロジーが普及することで、環境要因を超えて「従業員が働きやすく、業務効率化されていく」のではないか、と思いました。
企業における実践的なVR/MR活用事例のご紹介―株式会社ビーライズ 取締役COO 石原 裕輝
次の講演は、弊社取締役COO 石原によるVR/MRのビジネス活用事例をご紹介いたしました。
大学・研究機関、製造業、医療業など様々な領域で活用されているVRですが、活用方法としては、主に①コミュニケーション ②トレーニング ③設計・デザイン、の3つが挙げられます。
その中でも講演では、トレーニングについて詳しく解説いたしました。
トレーニング用途におけるVRの得意分野は①ステップ学習と②シミュレーション学習です。
ステップ学習とは、業務内容をシナリオ化し、短時間で概要を学習させるもの。この学習においてVRを導入するメリットとしては、低コスト・短時間で、大人数に対して教育できる、という点が挙げられます。
一方でシミュレーション学習とは、様々な状況をシミュレーション、時間をかけて専門的に学習させるもの。VR導入メリットとしては、いつでもどこでも、現場でしか研修できない業務を繰り返し実施可能であるという点が挙げられます。
「VRでのシミュレーションはなんでもできると思われがちだが、手元の細かな作業を学ぶ学習など、相性が悪いものもあります。VRの得意分野である、ステップ学習、シミュレーション学習という部分において活用する、というように最適化されながらビジネスに活用されています」
VRを活用することで、業務フローを覚えさせたり、OJTの時間を圧縮したり、物損事故のリスクをなくしたりすることができたりと、大きなDXにつながります。
また、Meta Quest 3の高精度パススルー機能によって、現実空間が視認でき操作性が格段に向上したMRソフトウェアの開発も進んでいます。
さらに先述のビジネス向けソフトウェア「Meta Quest for Business」を活用することで、作業者と端末の紐づけ、管理も容易になっていることもあり、Meta Questはもはや単なるゲーム機器ではなく、最先端のDXツールになっているということができます!
VRを活用した医学教育―広島大学病院 周産母子センター 小児外科医 佐伯 勇先生
最後の登壇は、広島大学病院 周産母子センター 小児外科医の佐伯 勇先生。医師という視点から、VRでの教育について、その効果とともにお話しいただきました。
医療領域でもバーチャル技術は注目されているようですが、「バーチャルはなんでもできそう」というイメージから、とても複雑な手術をトレーニングするソフトや、手術中にデジタル情報を付加するようなソフトの開発もされていたようですが、あまり普及はしなかったそう。その原因は、VRの“いいところ”がわかっていないからだといいます。
「VRが1番真価を発揮するのは、EducationとTraining。今までできなかった体験が、安全にできるという点がVRを活用する利点です。そして、医者をはじめとする開発依頼企業とVRソフトウェア開発企業の深い相互理解があってこそ、費用対効果の取れた本当に役に立つVRソフトの開発につながります。」
そのような相互理解のもと作られたのが、弊社と広島大学が共同で開発したVR OSCE。このソフトは、コロナ禍の中、学生がVRで患者を診察する「体験学習」ができればいいとの思いで作られました。
作成の中で気をつけたポイントは、“ゲーミフィケーション”。ゲームの要素を取り入れることで学習効果やモチベーションを上げることを目指してつくり、実際にVR OSCEを用いた臨床研究を行ったところ、佐伯先生の想定を超えるほどの飛躍的な技能の上昇が認められたそうです。
「VRと医療教育は非常に相性がいい。かつて医療教育現場では、「see one, do one, teach one(まずは先輩の手技を一度見よ、見たら次はやってみよ、やってみたら次は教えよ)」と言われていました。しかし、VR技術があれば、患者に手技をする前にたくさんシュミレーションをすることができる。今の目標は、ほぼ全ての学生・研修医がVRトレーニング後に診察・治療手技を行い、「初めての手技を患者で行うことがない世の中」にすることです」
また、最近では自閉症、パニック障害の治療としてVRゲームを作成する事例も出てきたそう。
教育だけでなく、Digital Medicine(デジタルの薬)としての活用も今後されていく可能性があるなど、VRの未来はどんどん広がっていきそうです。
今後もこのようなイベント、ウェビナーを通してXRに関する情報発信を続けてまいります。
弊社のイベント・ウェビナー情報はこちらをご覧ください。
ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。
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