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【Hatch Technology NAGOYA】 名古屋市と連携しRoblox上に構築した防災教育メタバース「シェルタークエスト」の実証実験を完了

導入事例 08.05.2026

XRやAI技術を活用したシステム開発を行う株式会社ビーライズ(本社:広島県広島市、代表取締役:波多間 俊之、以下「ビーライズ」)は、名古屋市が実施する先進技術の実証プロジェクト「Hatch Technology NAGOYA」において、子ども向け防災教育メタバースゲーム『シェルタークエスト』の開発と、2回にわたる実証実験を完了いたしました。

本プロジェクトは、子どもたちに親しみのある世界的なゲームプラットフォーム「Roblox」上で展開され、実証実験を通じて子どもたちが「避難所での助け合い」や「普段からの備え」の必要性に自発的に気づくという成果を確認いたしました。

■背景と目的

本プロジェクトは、子どもたちに馴染みのあるゲームを通じて避難所生活を疑似体験し、自発的に助け合いの重要性を学んでもらうことを目的に実施されました。

現在、大規模災害が懸念される中、市民の防災意識は「自分や家族の命を守る(自助)」ことに集中しており、「周りの人と助け合う(共助)」ことへの意識は4割に留まるという現状があります。特に、災害経験のない子どもたちにとって、避難所生活の不自由さや、高齢者・障害者といった「特に配慮が必要な方々」の困りごとを想像することは困難でした。また、従来の防災教育はプリントの配布や講義といった一方向のものになりやすく、子どもたちの興味を引きにくいという課題もありました。

そこで本プロジェクトでは、こうした「座学では自分事化しにくい」という課題を解決するため、参加者の児童たちが主体的に没入できるメタバースに着目しました。
さらに単に仮想空間を移動するだけのゲームではなく、「一人ではクリアできず、現実世界の対面環境で他の参加者と情報を共有し、協力しなければ進行できない仕組み」 を構築しました。受動的に教えられるのではなく、ゲームでの体験を通じて児童たちが自ら助け合いの必要性に気づくという、新しい防災教育の手法を導入しています。

このように、従来のプリントや座学による教育から一歩進め、メタバースの体験を通じて子どもたちの意識や行動に確かな変化をもたらすため、本実証実験を行いました。

■実証実験の成果

名古屋市港防災センターとナゴヤイノベーターズガレージにて、小学生を対象とした体験会を行い、終了後のアンケートから以下の効果を確認いたしました。

・避難所の状況把握

91.7%の子どもたちが「ゲーム上で避難所の様子が分かる空間になっていた」と回答。
その他の意見

「こんなに困っている人がいるんだと思った」
「スマホの充電器が必要など、具体的な悩みがわかった」

・共助の意識の向上

「避難所ではみんなで助け合うことが大事と感じたか」という質問に対し、94.4%の子どもが肯定的に回答。
その他の意見

「一人ではできないことも、チームで協力すれば解決できる」

・普段からの備えへの意識変容

94.4%の子どもが「ふだんからの備えの大切さを感じた」と回答。
その他の意見
「家に帰ったら突っ張り棒で家具を固定してみたい」
「家族みんなで防災について話し合いたい」

・保護者からの意見

「周囲の人と相談、協力して仮体験できることは、記憶に残ると思う」
「子どもたちは仮想空間での学びにすぐに順応する」

■ 学びを深めるためのコンテンツ内の工夫

本プロジェクトは、子どもたちが飽きずに、かつ能動的に話し合いを行えるよう、ゲーム内に2つの仕掛け(デザイン)を取り入れています。

①キャラクターごとに手に入る情報が変わる設計

同じエリアに配置されたゲーム内の避難住民(NPC)から情報を得る際、自身が選択したキャラクター(子ども、大人、高齢者など)によって、得られるヒントや持てるアイテムの制限が変化する仕組みにしています。これにより、実際の避難所と同じ「自分一人では全体像がわからない状況」をあえて再現し、グループ内でのディスカッションを自然に促す工夫を凝らしました。

②現実世界での対話を必然とする非ガイド型UX設計

ゲーム内には、次の目的地を示すような親切なナビゲーションをあえて表示していません。そのため、プレイヤー同士が現実の場で「自分だけが見たヒント」を共有し合い 、協力して作戦を立てないとゲームが進行しない仕掛けとなっており、現実世界での自然な会話と助け合いを発生させています。

■ 今後の展望

名古屋市防災危機管理局からは「メタバースを活用した防災教育は子どもの興味を惹くことができ、繰り返し学べるコンテンツとして有用であり、学校での防災教育における活用の可能性を広げられる」との評価をいただきました。
今回の実証実験では、テストと改善を素早く繰り返すアジャイル型の手法を取り入れたことで、子どもたちの高い適応力に応えるゲームバランスへとクオリティを向上させることができました。
ビーライズは今後、今回の実証で得られた知見を活かし、学校での授業や地域の防災イベント等で誰もが簡単に導入・運用できる「防災教育パッケージ」としての販売・展開を予定しております。 今後も親しみやすいデジタルコンテンツを通じて、地域社会の防災力向上と、災害に強い街づくりに貢献してまいります。

 

【お問い合わせ先】
担当者:企画開発部 大竹
E-mail: contact@berise.co.jp
TEL:082-264-2600

 

PROFILE

株式会社 ビーライズBeRISE
株式会社ビーライズは、「デジタルで明日を変えよう」をビジョンにかかげ、XR領域でバーチャルワールド活用サービスを提供するテクノロジーカンパニーです。リアルな3DCGとアプリケーション・web開発、アイデアを組み合わせた最先端ソリューション開発を強みとしています。
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