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【図解解説】メタバースとは?様々な企業やゲームにおける事例や取り組みを紹介。
「メタバース」という言葉をご存知でしょうか?あまり聞き馴染みのない方も多いのではないかと思いますが、実は既に様々な企業でのビジネスに「メタバース」が取り入れられるようになってきています。今回の記事では、「そもそもメタバースとはどういったものなのか」、「なぜメタバースの注目度が高まってきているのか」について解説していきます。
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目次
1.メタバースとは何か?
そもそも「メタバース」という言葉は、アメリカのSF作家であるニール・スティーヴンスンが1992年に発表したSF小説「スノウ・クラッシュ」の中で登場する言葉の1つです。作中では、「インターネット上の仮想世界のこと」を指して「メタバース」と呼ばれます。
そこから意味が転じ、「インターネットに繋がった3次元のバーチャル空間で、ユーザー同士が様々なコミュニケーションやコンテンツを楽しめる世界」のことを「メタバース」と呼ぶようになりました。
そして、このメタバース空間では、人々が集まって「ゲーム」をすることはもちろん、会議やプレゼンなどの「仕事」をしたり、様々なお店に行って「買い物」をしたり、好きな風景の写真を撮影するような「趣味」に没頭したりと、現実世界同様の生活ができるようになると考えられています。
また、メタバースの世界では、人々はアバターの姿で自由な生活が出来るようになります。人種や性別、年齢、住んでいる場所などは関係なく、誰でも自分の好きな姿で、好きなことが出来るようになります。
2.なぜ、メタバースが注目されてきているのか。
近年、メタバースが注目されてきている背景として下記のような点が挙げられます。
・スマートフォンの普及やVRヘッドマウントディスプレイの低価格化。
・新型コロナウイルスによる急激なビジネスやコミュニケーションのデジタル化。
・多人数参加型オンラインゲームの人気が高まっている。
メタバースについては、「VRが必要だから面倒で普及しないだろう」といった批評を受けることがありますが、実はメタバース自体は必ずしもVRを使った体験である必要はありません。体の動きとリンクするVRと相性がいいと言われているだけで、PCやスマートフォン、ゲーム機など、メタバースにアクセスするためのデバイスは何でも構いません。
また、新型コロナウイルスの影響は、メタバースが普及するきっかけとしてかなり重大であると考えられます。メタバースでは人々が実際に集まる必要がなく、バーチャル空間で自由なコミュニケーションをとることが可能です。そのため、スマートフォンやSNSが普及したように、徐々に一般ユーザーにもメタバースが浸透していくのではないかと考えられています。
3.NFTや仮想通貨との関係性
さらに、今後のメタバースの発展を考える際に重要とされる要素として、NFT(ノン・ファンジブルトークン)や仮想通貨(暗号資産)の存在があります。NFTは非代替性トークンとも呼ばれ、デジタルデータの所有権を限定できるコンテンツのことで、従来のデジタルコンテンツのようにコピーをすることが不可能な点が特徴です。そのため、現実世界で1点ものの商品やアート作品が高額で取引されるように、デジタルコンテンツにも所有権という概念が生まれ、様々なビジネスに活用できるようになるのではと考えられています。このようなデジタルコンテンツは、メタバースと相性が良く、バーチャル空間の中でも現実世界のような商取引が行われるようになるのではと考えられています。
また、仮想通貨についても同様にメタバースとの相性が良いとされています。全世界がオンラインで繋がることのできるメタバースでは、世界共通の通貨が必要となってきます。そこで、インターネット上で取引ができる通貨として、仮想通貨が使われるようになってくると推測されます。
このように、NFTや仮想通貨をメタバースにうまく組み込むことによって、あたかも現実世界のような商取引ができる世界がバーチャル空間上に出来るのではないかと考えられているのです。
4.メタバースに当てはまるゲーム
注目度の高まるメタバースですが、この概念を人々に広める要因となっているのが様々な人気ゲームたちです。メタバースに当てはまるゲームの例としては、下記のようなゲームが挙げられます。
・フォートナイト
複数人のユーザーとバトルロワイアルが楽しめるオンラインゲーム。戦闘要素のないゲームモードもあり、米津玄師など様々なアーティストとのコラボイベントも行われています。
・マインクラフト
自由にブロックなどを配置し建築などが楽しめるサバイバルゲーム。人気の高まりとともに様々なプラットフォームで発売されるようになり、世界で最も売れたゲームとなりました。
・あつまれ どうぶつの森
ゲーム内のキャラクターや、実際の友人や家族とコミュニケーションができるゲームソフト。企業が自社の商品やサービスを紹介する独自の島を公開する等、従来のゲームの概念にとどまらない活用方法がなされています。
「メタバース」と聞くと聞き馴染みがない方も多いと思いますが、このようなゲームを実際にプレイした方はかなり多いのではないでしょうか。このようなゲームに慣れ親しんだ若者を中心に、メタバースの世界が多くの人々に広がっていくのではないかと考えられています。そして、ゲーム業界以外にも様々な企業がメタバースをビジネスに活用しようと取り組みを始めています。
5.メタバースに力を入れ始めている企業例
ゲーム業界以外にも、様々な企業がメタバースへの投資や活用を進めています。メタバースに力を入れ始めている企業としては、下記のような企業が挙げられます。
Facebook社は、自社が所持しているFacebookやInstagram、WhatsApp等のSNSの次に来る市場としてメタバースに期待しており、積極的な投資や開発を行っています。既にVRヘッドマウントディスプレイ市場では、Facebook社の提供する「Oculus」シリーズが市場をリードしており、更なるコンテンツやハードウェアの開発により将来的なメタバース市場を獲得しようとしています。
・Microsoft
Microsoft社は、WindowsやMicrosoft Officeだけでなく、SNSのLinkedinやクラウドサービスのAzureやゲーム機のXboxシリーズ、MRグラスのHoloLensシリーズなど、様々なソフトウェア・ハードウェアの開発・販売を行っています。Microsoft社は既に様々な領域で大量のユーザーを抱えており、これらのユーザーやソフトウェアを繋げる概念としてメタバースに注目をしています。
・グリー
日本国内の企業としては、スマートフォン向けにゲームやライブ配信アプリを提供するグリー社が、メタバース事業への参入と、今後2-3年での100億円規模の事業投資を発表しています。グリー社は、既に世界で数百万人のユーザーを抱えるバーチャルライブ配信アプリ「REALITY」を軸に、更なるプラットフォームの拡大を狙っています。
6.メタバースのビジネス活用について
メタバースについては、GAFAMと呼ばれる大手企業や先端技術に特化したベンチャー企業など、様々な企業が取り組みを進めています。ですが、メタバースの活用方法として決まった手法や、共通のプラットフォームなどは現状ありません。メタバースの活用方法については、決まった正解を求めるのではなく、世の中の変化を見極め、様々な試行錯誤をして取り組むことが重要であるはずです。
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