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あなたのWebサイト、5年後も通用しますか? WebGPUで「もう一歩」の説得力を

Webサイトって、思った以上に「企業の顔」だと実感しています。
実は、現在弊社でもホームページのリニューアルを検討しており、その過程で出会ったのが次世代Web技術「WebGPU」。
調べるほどに可能性を感じ、これは私たちだけでなく、デジタル施策を担う皆さんにもきっとヒントになるはずだと思い至りました。
本記事では、その魅力とビジネス活用のヒントをお伝えします。
目次
Webサイトは、いま最も見直すべき「顧客接点」になっている
「差別化が難しい」
「情報は載っているが、印象に残らない」
「もっと動的に魅力を伝えたいが、手段がない」
企業がWebサイトについて抱える課題は、年々増えています。
特にBtoB領域では、「展示会や営業では伝えきれない製品の魅力を、どう伝えるか」が大きなテーマになっています。
私自身、長くコンテンツ開発に携わる中で強く感じているのは、今後Webに求められるのは「情報」ではなく「体験」だということです。
もはやテキストや静止画だけでは、見る人の記憶には残りません。
求められているのは、視覚・感情・没入感を伴った“体験”を届けられるWebです。
そして、その「次のWeb体験」を支える技術として、今もっとも注目されているのがWebGPU。
なぜ今WebGPUがビジネスに不可欠なのでしょうか。そして、それがどのような新しいビジネスチャンスを生み出すのでしょうか。
WebGPUとは何か──WebGLの後継として生まれた次世代の描画技術
WebGPUは、これまでブラウザ上での3D描画を担ってきたWebGLの後継技術として設計された、次世代のグラフィックスAPIです。
その最大の特徴は、ブラウザから直接GPU(グラフィック処理装置)にアクセスできるという点にあります。
より高速で高精度な処理ができるため、従来のWeb技術では困難だった複雑な3D表現やリアルタイムシミュレーションが、よりスムーズに、より美しく叶います。
ただし現時点で、WebGPUはまだすべてのブラウザや端末で完全に普及しているわけではありません。
2023年以降に一部ブラウザで実装が始まり、今後数年かけて本格的な普及が見込まれている“次の標準”です。
つまり、WebGPUは「すでに始まっている技術」ではなく、「これから本格活用されることが期待されている技術」だということです。
このタイミングだからこそ、準備を始める意味があります。
WebGPUが企業にもたらす、3つの大きな変化
WebGPUによって実現されるのは、単なるグラフィックの進化ではありません。
それは、Webサイトという“接点”が、企業の価値を左右する体験の場へと生まれ変わるということです。
1. Webがアプリに並ぶ“動的体験”の場になる
これまでアプリでしか表現できなかったような滑らかな操作性や高精度な3D描写が、Webブラウザだけで完結します。
製品の構造や操作性を視覚的に伝える、高度なバーチャル体験が可能となり、営業・マーケティングの現場でも強力な武器となります。
2. AI・シミュレーション処理がWebで完結する
これまでは専用環境やサーバー側の演算処理が必要だったAIや物理シミュレーションも、ブラウザ上で高速かつローカルに動作する時代がやってきます。
セキュリティリスクを低減し、サーバーコストの削減にも直結するこの変化は、製造、建設、物流など実務に直結する業界で特に大きな意義を持ちます。
3. XR・デジタルツインへの“入り口”がシンプルになる
従来、複雑な仮想環境やシミュレーション体験には専用アプリが必要でした。
しかしWebGPUの普及により、URLをクリックするだけで高精度な紹介ページにアクセスできる未来が現実になります。
URLをクリックするだけで高品質な3D体験が可能となれば、企業がXRやデジタルツイン施策を展開するハードルは劇的に下がります。
新しい技術が「得体の知れないもの」から「ブラウザ上で、見て触って体験できるもの」になる。製品やシステムの導入がより現実的な選択肢として浸透していくと考えています。
本質は「技術」ではなく、「体験価値」にある
ここで強調したいのが、WebGPUという名前や仕様そのものが重要なのではなく、それによって実現される“顧客体験”こそが本質であるという点です。
Webサイトは今後、AIによって誰でも一定水準のものを短時間で作れるようになります。
しかし、感情に残る体験、記憶に残るブランド接点は、AIでは生み出せません。
・製品の複雑さを3Dでわかりやすく説明する体験
・サービスの世界観を仮想空間で体験できる導線
・難解なデータをインタラクティブな可視化で瞬時に伝えるUX
こうした体験の一つひとつが、企業にとっての「無形資産」となり、顧客の信頼を生み、競合との決定的な差異化要因となるのです。
そしてそれを、高品質に・ストレスなく・あらゆるデバイスに届けるための技術基盤として、WebGPUは非常に有望です。
まとめ:未来に備える企業だけが、スタートラインに立てる
WebGPUの本格的な普及まであと少し。
そして、「Webが体験の時代へ移行する」という方向性そのものは、すでに確実な流れです。
企業がこの変化にいつ備えるか。
数年後、その選択がブランドの価値や認知にどう表れるか。
私は、「準備が早かった企業だけが、未来のスタートラインに立てる」と考えています。
ご相談はアイデア段階から
株式会社ビーライズでは、XR・3DCG・デジタルツインなどの技術を軸に、“体験設計”に重きを置いたWebコンテンツの開発を行っています。
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WebGPUにどう備えればよいか
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今の事業に合うリッチ体験にはどんな形があるのか
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技術検証の初期フェーズをどう進めるべきか
このようなお悩みに、経営視点と技術視点の両面から伴走いたします。
未来に向けた第一歩を、ぜひ一緒に考えていきましょう。
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- 株式会社ビーライズは、「デジタルで明日を変えよう」をビジョンにかかげ、XR領域でバーチャルワールド活用サービスを提供するテクノロジーカンパニーです。リアルな3DCGとアプリケーション・web開発、アイデアを組み合わせた最先端ソリューション開発を強みとしています。