Meta Quest 3, Meta AI, Ray-Ban スマートグラス…メタバース加速が止まらない！？

 

皆さんこんにちは！株式会社ビーライズ 企画開発部の小笠原です。

2023年9月28日 日本時間午前2時 Meta(旧: Facebook) が主催するイベント「META CONNECT 2023」にオンラインにて参加してきましたので、今回はその速報レポートをお届けいたします！

DAY2速報レポートはこちらをご覧ください。

MEATA CONNECTとは？

(引用：Meta Connect: Keynote and Developer State of the Union)
https://www.facebook.com/MetaforDevelopers/videos/276458118678817

Meta(旧: Facebook)が主催するオープンイベントで、2日間に渡って新製品のリリースと詳細についてお披露目をする、アメリカではとっても重要なお祭りのようなものです。
META CONNECT 2023(日本語): https://www.metaconnect.com/ja-JP/home?sf269222140=1
アメリカで開催のため、私たちはオンラインで参加しました。
英語でコミュニケーションできるメンバーで参加したのですが、日本語字幕でもご覧いただけるそうです。
X(Twitter)にてMetaが公式に発表: https://x.com/MetaQuestJapan/status/1706581093812416531?s=20

META CONNECT REPORT: 3つの新コンテンツ・サービス登場

今回のメタコネクトでは、主に３つの製品・サービスについてのリリースがありました。

1. Meta Quest 3 (メタクエスト3)
2. Meta AI | AIアプリケーション
3. RAY-BAN Stories (レイバン・スローリーズ) | MRスマートグラス

どの製品・サービスも魅力的なポイントや、技術がたくさん詰まっています！

メタコネクト2023は、６人の登壇者たちによって、これらの製品・サービスに関するリリースをそれぞれの専門的見地から解説されました。今回の速報レポートでは、彼らの発表を抜粋しながら、新しい製品・サービスについても説明されていたことをご紹介します！

マーク・ザッカーバーグ(CEO)によるプレゼンテーションからメタコネクトは始まります。

META QUEST 3 の発表

まずリリースされたのは、Meta Quest 3！

この動画はプレゼンテーションの中でも登場し、直後にYoutubeに公開されました。

メタクエスト3が従来のquestシリーズと決定的に違うところは、Virtual Reality(バーチャルリアリティ/VR)と、Mixed Reality(ミックスリアリティ)を切り替えることができます。発表中にも、MRの可能性について強く強調されていました。
VR, MRなどの違いがピンと来てない方は、弊社ブログでも過去にそれぞれについて解説していますので、ぜひ合わせてお読みください！

DOUBLE TAP & GO

この動画のように、メタクエスト3ではゴーグルを通して現実世界を見ることがきる「パススルー機能」がついています。Mixed Reality(ミックスリアリティ)機能では、パススルーで現実世界にバーチャル・コンテンツを投影させることができ、動画のようにピアノの練習やゲーム、動画を楽しむことができます。

Meta Quest 3では、現実の空間に3Dオブジェクトを投影するだけでなく、現実空間に常時同じ場所に3Dオブジェクトを配置することができるなど、空間認識だけでなく、情報の保持までも外部ソースを使わずにスタンドアローンで使用できるそうです。すごい！

驚くべき価格

ここで公開された価格は、$499(日本円で￥74,800から) フルカラー、パススルーのMRゴーグル「Meta Quest Pro」は約15万もしますが、今回のMeta Quest 3は１０万以下でした。

(Foooo!!!という歓声が会場に響いていました)

さらに、すでに５００以上のアプリが利用可能になっています。新作のゲームなどが次々と登場しており、相当なボリュームが詰まっています。
なんとこのクエストストアにMetaは20億ドル以上の投資を行ったそうです・・・。気合い入ってますね。

Meta AI(AI studio)の発表

マークが現在最も注目しているコンテンツとして発表したのが Meta AI＋EMU(エミュ)
META(メタ)とMicorsoft(マイクロソフト) が共同開発したLlama 2(ラーマ２)というオープンソースの大規模言語モデルを使用しており、日常のコミュニケーションからクリエイション、ビジネスまで、さまざまな用途で活用できる次世代のAIプラットフォーム・サービスです。デベロッパーとしてしかも無料で公開予定とのこと。

WhatsAppやメッセンジャー、Instagram で利用できるMeta AI を導入し、Ray-Ban Meta スマート グラスと Quest 3 にも搭載される予定です。Meta AI はEMU(エミュ)という画像生成モデルを使用し、フォトリアルな画像からアニメ調、スタンプまでリアルタイムで生成することができます。 テキストプロンプトから数秒で友人と共有することもできます！(アメリカのみで利用可能)

数単語のテキストプロンプトを入力すると、数秒でオリジナルスタンプが生成されます。作成したスタンプはWhatsAppなどのアプリですぐ送ることもできるようです！

AIがいつでもあなたにアドバイス

Meta AIでは、ChatGPTのように知りたいことを質問すると回答が返ってきますが、まるで本物の人と会話しているかのように自然な対話ができるようになっているそうです！さらに、Meta AIではユーザーの関心に応じて、様々なキャラクターAIを選択して対話ができます！

料理について知りたかったら、一流シェフであるMAXに。 流行についてディスカッションしたければ、NAOMI OSAKAに。
聞いたことがあるような有名人と友達のように会話できてしまう・・・。

マーク・ザッカーバーグも公演中にAIとの会話に夢中になってしまった・・・？

会場の盛り上がりに被せるように「今やってみせようか！」とスマートフォンを手に取ってタイプを始めます。

マーク氏のテキストに合わせて雰囲気ぴったりな文章で返答が返ってきました。Snoop Dogg！

Llama 2, Meta AI, EMUといったMetaのAIは、自在にキャラクターをつくれるAI STUDIOとして開発者向けに無料で公開されるようです。

楽しみですね・・・！！！

すべての技術が詰まった魔法のメガネが登場!?

今回の発表で私が一番興奮した製品が、Ray-Ban Storiesです！

Ray-Banといえば、サングラスで有名なブランド。まさかのMetaとのコラボレーション企画で全く新しい次世代のスマートグラスを発表しました。

発表された特徴

• 12MPカメラ
• 1080pのビデオ録画＋スタビライゼーション
• 32GBの内部ストレージ
• 全５か所のステレオマイク＋パワフルなノイズキャンセリング
• ステレオスピーカー
• 36時間耐久バッテリー
• 150通りのカスタマイズ

さらに、先述のMeta AIが標準搭載！ カメラやマイクを通して、Meta AIをフル活用できます！スマートグラスのカメラを通して見ているものに対して、Meta AIに質問しています。 もちろん回答が返ってきます。
翻訳してほしい、直し方を教えてほしい、さまざまな問いかけに対応できるようになっていくそうです。

グラサンひとつで撮る、書く、シェアする

“Hey Meta! うちの猫がかわいく猫車で走ってるおもしろ動画の投稿文を書いて！”
”激きゃわたん猫: 猫車壊れそう”
“Hey Meta”の一言で写真やビデオを撮影し、文章も生成し、SNSで共有することができます。しかもこの一連の動作では一切スマートフォン等ほかのデバイスを使っていません。サングラスをかけているだけ。

スマートグラスでライブ配信もできるように！

(引用：Meta Connect: Keynote and Developer State of the Union)
https://www.facebook.com/MetaforDevelopers/videos/276458118678817

スマートグラス搭載のカメラとマイクを利用して、インスタグラム等でライブ配信を開始できるそうです。さらにライブ配信中はスマートグラスとスマートフォンのカメラをスイッチングすることができ、常時空間上にコメントや閲覧数などを見ることができるそうです。

まとめ

META CONNECT 2023の１日目は、マーク・ザッカーバーグを始めとする6人の登壇者が３つの製品・サービスについてそれぞれの専門から解説していました。

今回は速報レポートということで、彼らが発表していたことを３つの製品・サービスを軸に紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

私は今回のメタコネクトを通して、メタバースの新しい時代の幕開けを見たような気分になりました。これまでに私たちは、文明レベルや社会生活レベルをアップデートする大きな転換期を通ってきました。アラン・ケイによるダイナブック構想が発表されたときはほとんどの人が「そんなのありえない」と啖呵を切っていましたが、パーソナルコンピューターが市場にでたとき、iPhoneが発表されたとき、それらを見た人々はきっとワクワクしていたのではないでしょうか。

「すごい未来がくる！！！」と。

今回はそのようなワクワクを感じるイベントでした。朝２時から参加した甲斐があります！

明日はいよいよ2日目が開催されます！
主に開発者向けのトピックの予定ですが、日本語字幕でもご覧にいただけるので是非ともご覧ください！

https://www.metaconnect.com/ja-JP/home?sf269222140=1