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【参加レポート】Metaパートナー企業向けの国際会議/Meta for Work Executive Partner Meetingに参加してきました!

イベントお役立ちレポート 10.12.2023

Meta Quest 3の発表に引き続き、Meta for Workというビジネス向けプログラムも本格始動を始めたMeta社。進み続けるMetaとパートナーシップを結んでいる弊社一行はとある会議にご招待いただきました。

国際会議へのご招待

みなさんこんにちは!Meta Connect 2023に続き、小笠原がお送りします!
今回は、Metaがビジネス向けツールとして公開している「Meta for Work」に関する日本企業向けミーティング
Meta for Work Executive Partner Meeting/Meta for Work Partner Meetingの両方にご招待されましたので、その参加レポートです!
パートナーシップを結んでいる企業の数人のみが参加できるクローズドなミーティング。
このミーティングには、Metaの各国支社から重役たちが集まり、Meta for Workを日本のパートナーにとって使い易いコミュニティ・ツールとして広めるため
Meta for Workの解説とQ&AをMetaの偉い人たちに直接伺える豪華なミーティングです。

アメリカとイギリスと各支店から集結した役員の方々・・・Metaのエグゼクティブの方々が大集合。
会場も豪勢な造りの東京プリンスホテルで、まるで首脳会議に出席したかのような緊張感が走りました。(首脳会議に出席したことはありませんが…)

そのような荘厳な雰囲気を感じたのも束の間、Meta日本法人のB2B日本事業統括のガレルさん(Garrel Maracad)の紳士的かつ陽気なご挨拶で一変します。
ガレルさんとは先月の共崔イベントでコラボし、おなじみの方です。
(気になった方はコチラの記事もどうぞ!)

時折のジョークで場を和ませつつ、Meta for Workに関する情報が各役員から解説が始まります。

Meta Quest 3も体験できました!

思わず「おぉ・・・っ」と言っています。
ハンドトラッキング機能を使っているので、右手は積み木のパーツをもっています。

シーンメッシュやDepth APIの精度を夢中になって試しています。

Meta for Work: 新しいビジネス、加速させるイノベーション

そもそもMeta for Workとはなんなのか。
Meta for Workとは、ビジネス領域にVR(Virtual Reality)やMR(Mixed Reality)デバイスを積極的に導入し、同コンテンツやプラットフォームの生産、開発、コミュニティの創造を相互扶助で加速させるためのプログラムです。ハードウェア、ソフトウェア、アドオンなどをMetaが提供して、これらを活用した新しいプロジェクトや開発などをパートナーシップ企業がコラボレーションして行われます。

 

拡大するMR(Mixed Reality)のマーケット

2022年の段階では29億ドルのマーケットがあり、その時点でも大きいとは思うのですが、2025年では100億以上の市場拡大が見込まれているそうです!
実際にMetaとパートナーシップを結んでいる企業は増え続けており、23か国で展開。
Metaの成約はその各国のパートナー企業を100%通して行われているとのことでした。

その一環として、Meta Quest 3も強力なデバイスとしてフィーチャーされました。

しかし、Meta Quest 3だけあっても新しいビジネスやイノベーションは起こりません。
(Metaquest 3などの情報は前回の記事をご覧ください!)
そこで、事業者をサポートするソフトウェアがいくつか発表されました。

Meta  Quest for Business

今回の目玉ツールです。BtoBのビジネスを円滑にするためのインフラ整備の一環として、このようなツールが発表されました。
Meta Quest for Businessは、BtoB向けのツールで、デバイス管理、ユーザー管理、アプリ管理、カスタマーサポートが一貫して行うことができます。
Meta Quest 2, Meta Quest 3, Meta Quest Pro等のデバイスを登録して、社内でのアカウント一括管理したり、複数台に対するアプリ導入やアップデート等もより簡単に行うことができます。
セキュリティの問題について詳細なアナウンスはありませんでしたが、エンジニアが心配になるようなケースについても理解を示しており、質疑応答の際にもセキュリティ・リスクについても公にはできませんが万全の体制を構築しているとのことでした。今後のアナウンスに期待ですね・・・!
前回のMeta Connect 2023でもアナウンスされた開発者向けツールも併用することで、さらに便利なものになるでしょう!

Workplace

コミュニケーションをWorkplaceで一元化。GoogleからMicrosoft、Dropboxなど既存のツールと統合させて、情報共有もシームレスにすることができます。
特にコロナ・パンデミックの影響でリモート勤務が増えた中、海外企業のなかでは「社員のエンゲージメント」をどう保つか、というのが課題であったそうです。日本でも当てはまることがある企業の方はいらっしゃると思います。
ライブ動画やチャット機能など、いくらでも活用できそうな応用の幅が広い機能も備わっていて、活用次第ではエンゲージメントを高めることに非常に役に立ったというユースケースも紹介されました。
ジネスコミュニケーションをSNSのようにできる。でもセキュリティはSNS以上。

というのが私の印象です。WorkplaceはISO 27018を取得しており、GDPR厳守しているとのことです。
これからもパートナー企業からのフィードバックをもらいつつ、セキュリティ面も含めて改善していきたいとのことでした。

ユースケース1: ファイザー

写真等の添付が大人の都合でできないので、文章のみになりますが、簡単に今回のMeta for Work活用事例として二つほど発表されたものを紹介します。

ファイザー(Pfizer)は、コロナ・パンデミックにおけるワクチンの大量製造のため、何百人ものオペレーターを迅速に育成する必要がありました。また既存の従業員も同様、新しいスキルの習得を何百という人数に対して教育コストと時間をかけなければならない課題がありました。
そこでファイザーは、VRトレーニングの開発をMetaと行い、オペレーターのオンボード・トレーニングを実施。業務手順書からトレーニングまで、ほとんどをMeta for Work中のツールを活用して行われました。
その結果、ワクチンの出荷数は45億を越え、教育に必要なプロセスを40~60%以上削減することができ、数値上2.3万ドルの教育費削減につなげることができました。
また社内では今後もVRによるトレーニングを続けてほしいという声が多く上がったそうです。
こうした大・中規模のトレーニングを一括して行うとなると、VR等をつかったトレーニングが協力な手助けになりますよね。

ユースケース2: スターバックス

スタバのスタッフさんがVRを被ってジョブトレーニング?
いえいえ、違います。
こちらはアメリカ・スターバックスにおける事例で、約80%の店舗マネージャーがWorkplaceを日々の業務に活用するまでに普及した、というものです。

Workplaceって6年以上も前からあったんですね。知りませんでした。
(6年前というと私はまだ大学生ですね・・・)
当時からのアップデートを続けて、今はMeta for Workのキーツールとして名を連ねています。
先述の通り、安全なセキュリティの業務用SNSといったところでしょうか。
情報共有、シフト管理、アナウンス、イベントなど様々なコミュニケーションを一括でできるので、LINEやGoogle drive、googleカレンダー、調整さんなど、複数のアプリやブラウザを立ち上げて併用するよりも便利そうですね。

ユースケース3: UCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)

ここでは医学部の研究で、抗がん剤の研究などをが行われています。
しかしながら、この薬の研究コストはとてつもないほど高いらしく、なかでも研究機材がとんでもない値段なんだとか。
そんな代物、院生や研究生は軽々しく使えませんよね。教授ですら極力コスト削減のために使いたくはないはず・・・。
そこでUCLは、研究機材のデジタルツイン化を図り、VR上でシミュレーションさせようというプロジェクトを開始。

場所を問わず世界中の研究者とコラボレーションして、VR上でシミュレーションすることが実現し
高価な機材は本当に必要な時のみに限定でき、それ以外はシミュレーションで代替できるようになりました。ドイツのメーカーとパートナーシップをむずび、ミストリー・システムを開発しました。
研究成果もバシバシ上がるようになり、機器作成のための時間を80%節約でき、約600Kポンドの研究コスト削減につなげました。

Metaがビジネス向けツールに力を入れる、その心は

Metaが目指しているのは、コミュニティ構築です。
前回の記事でも記述しましたが、”メタバース”世界の構築に向けて着実に、世界を巻き込んで進めています。
スマホやPCが今や当たり前のように、MRもまた自然となり、当たり前になっていく。
Meta quest 3は確かに革新的な新製品ですが、このようなデバイス開発だけがMetaの目標ではありません。
新しいイノベーションは、パートナーと共に。Metaがイノベーションの潤滑剤となり、ビジネスにおける社内・社外コミュニケーションを活性化させ、新たな時代の次世代イノベーションの誕生を目指しています。
このようなモットーの元、Metaは本気でMeta for Workの普及・開発を進めています。

個人的に嬉しかったのは、弊社ロゴが日本パートナーシップ一覧のスライドに載っていたことですけどね。
思わずガッツポーズ。やったぜ!

今回はMeta for Workという新たあパートナーシップ向けのプログラムについて、積極的な意見交換を目的に行われましたが
時間が足りないほどお互い活発なディスカッションができました。
今後もこのような機会に参加していきたいです。

 

PROFILE

株式会社 ビーライズBeRISE
株式会社ビーライズは、「デジタルで明日を変えよう」をビジョンにかかげ、XR領域でバーチャルワールド活用サービスを提供するテクノロジーカンパニーです。リアルな3DCGとアプリケーション・web開発、アイデアを組み合わせた最先端ソリューション開発を強みとしています。
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