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遠隔作業支援とは?初心者にも分かりやすくツールやシステムについて解説。

AR/MRお役立ち 07.28.2021

5G環境や、VRやAR等のXR技術の普及に伴い、様々な企業における「遠隔作業支援」の取り組みがニュースとして取り上げられることが増えてきました。また、「遠隔作業支援」は日本における労働力人口の減少への対応策としても注目されています。今回は、今後の普及が期待される「遠隔作業支援」について、まだ遠隔作業支援を導入していない企業の担当者にも分かりやすく解説していきます。

 

1.遠隔作業支援とは?

遠隔作業支援とは、映像や音声、AR画像などのデジタル情報を活用し、工事現場などの現地での作業を遠隔地から支援する方法です。遠隔作業支援を行うことで、現地にいる作業者は作業に集中することができ、遠隔地にいる指示者は状況判断と適切な指示に集中できるようになります。また、緊急時に少人数の現地スタッフのみで対応を行う必要がある場合でも、遠隔地にいる熟練者から指示を仰ぎ、早急に的確な対応ができるようになります。

参考動画:Introducing Dynamics 365 Remote Assist for HoloLens 2 and mobile devices

2.遠隔作業支援のソリューション例

遠隔作業支援のソリューションとしては、下記のようなものが挙げられます。

 

・電気やガス等、様々な設備の保守作業を遠隔で支援する。

 

・医療現場などにおける緊急時の対応業務を遠隔地から支援する。

 

・遠隔地同士を繋ぎ、効率的に作業に関する研修を行う。

 

・災害時における危険地帯での状況や情報を即座に遠隔地に共有する。

 

このように、日々の保守作業などを効率化するような活用方法はもちろん、医療現場や災害現場などの緊急時における作業や業務の質を向上させるような活用方法も可能です。

 

3.遠隔作業支援に使われる主なツールについて

遠隔作業支援に使われる主なツールとしては、下記のようなものが挙げられます。

 

・ネットワーク機器(ルーターなど)

遠隔作業支援を行う場合、基本的にはそれぞれの地点を繋げるためのネットワーク機器が必要となります。もしくは、スマートフォン等のネットワークに接続できる端末を活用するか、それらと連携して機器を使うことも可能です。

 

・ネットワークカメラ

本体のみでインターネットに接続できるカメラがネットワークカメラとなります。作業現場にてネットワークカメラを設置しておくことで、作業者の様子を観察することができます。カメラはスマートフォンやPC等で操作をすることができ、撮影する場所や拡大・縮小などの設定を遠隔から行うことが可能です。

 

・ウェアラブルカメラ

作業者の頭や服などに付けることができる小型カメラです。映像と音声をライブ映像として遠隔地に配信する役割を担います。また、動画の録画や撮影を行うことで、作業時の状況を振り返ることも可能となります。サングラス型のものや、トランシーバー型のもの等があります。

 

・スマートグラス、AR/MRグラス

グラス越しに様々な情報を表示することができるサングラス型の端末です。サングラスのように装着が出来るので、作業者はハンズフリーで作業に集中することが出来ます。機種によりますが、画像の表示機能はもちろん、録画・録音機能、ARでの立体物表示機能などを搭載しています。

 

関連記事:「ARグラス/MRグラス」とは?初心者にも分かりやすく機能や操作方法、活用例について解説

 

・タブレット、スマートフォン

タブレットやスマートフォンを用いて遠隔作業支援を行うケースもあります。遠隔作業支援用のアプリを導入することで、遠隔地同士での映像や音声の共有、ARでの情報表示などが可能となります。作業マニュアルをタブレット上で見ることも出来るため、遠隔以外での様々な作業現場での支援に活用することも可能です。比較的安価に導入でき、操作になれているユーザーも多い点がメリットとして挙げられます。

 

・PC

現地にいない作業支援者は、PCで作業者の現状や情報を把握し、指示を出すような体制になることが多くあります。PC自体は市販されている一般のもので基本的には問題ありません。

 

実際に遠隔作業支援を自社に導入する場合は、これらのツールの中から最適なものを選定していく必要があります。

 

4.遠隔作業支援システムの導入方法とは?

実際に遠隔作業支援システムを導入する場合は、基本的に下記の4ステップを進めていく必要があります。

 

①自社で遠隔作業支援を行いたい現場と作業内容・遠隔からの支援内容を精査する。

②導入したいソリューションに合わせて活用するツールやデバイスを選定する。

③導入内容に合わせてパッケージの導入もしくはシステムの開発を行う。

④実際の作業現場に導入し、運用・改善を行っていく。

 

作業の内容によっては、一般的なビデオ会議ツールなどで十分な場合もあれば、自社独自の情報をAR/MRグラスに表示させる場合など、独自でシステムを開発する必要もあります。

 

5.AR/MRグラスやスマートグラスを活用した遠隔作業支援のシステム開発について

弊社ビーライズでは、ARグラスやMRグラス、タブレットといった機器を活用した遠隔作業支援用のシステム開発を行っています。「現場に遠隔作業支援を導入したいがどのように進めたらいいのか分からない」、「遠隔作業支援のシステム開発やツール選定に知見がない」というような企業の担当者はこちらからお気軽にお問い合わせください。

また、弊社ではVRやAR等を活用した研修・トレーニング用のソリューションを提供しています。弊社での様々なXR技術を活用したソリューションの事例についてはこちらから資料請求してください。担当者より資料をお送りさせていただきます。

PROFILE

株式会社 ビーライズBeRISE
株式会社ビーライズは、「デジタルで明日を変えよう」をビジョンにかかげ、XR領域でバーチャルワールド活用サービスを提供するテクノロジーカンパニーです。リアルな3DCGとアプリケーション・web開発、アイデアを組み合わせた最先端ソリューション開発を強みとしています。
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