conctact conctact

BLOGブログ

【ビジネス活用向け】VR制作会社が最新6種類のVRゴーグルを徹底比較!2021年版

VRお役立ち 05.14.2021

ビジネス活用のためにVRを導入する場合、制作・導入するコンテンツやシステムに合わせて選定するVRゴーグル(ヘッドマウントディスプレイ)を検討する必要があります。VRを個人利用する場合と、ビジネス用に導入する場合とでは、選定の際に重要なポイントは大きく変わってきます。弊社、株式会社ビーライズでは、ビジネス活用向けにVRコンテンツやシステムの開発を行っており、その上で導入の目的に合わせた最適なVRゴーグル等、ハード面についても合わせてご提案をしております。

今回は、2021年現在販売されている主なVR機器の機能や価格等を「ビジネス活用」の視点で比較し、ご紹介いたします。

1.そもそもVR(ブイアール)とは?

参考動画;弊社制作 職業トレーニング用VRソフトウェア「JobStudio」

そもそも、VRとはどういった技術であるかご存知でしょうか。VR(ブイアール)とは、「Virtual-Reality(バーチャル・リアリティー)」の略称で、日本語では「仮想現実」とも呼ばれる技術のことです。ユーザーは、ヘッドマウントディスプレイと呼ばれるゴーグルの形をしたVR機器を装着することで、CGや映像で作成されたバーチャル空間を360度の視界で体験することができます。また、VR用のコントローラーを使うことで、バーチャル空間の中で「物を掴む」「手を動かす」などのアクションを起こすことも可能です。このように、VR技術を活用することで様々なシチュエーションをリアルに体験することができるため、近年では、教育や研修、業務改善やマーケティングなど様々なビジネス領域において、VRの活用が注目されてきています。

 

2.VRARMRXRの違い

VR技術と合わせてよく使われる言葉として、「AR」「MR」「XR」といった言葉があります。それぞれ名前が似ており混同しがちですが、これらの意味はそれぞれ異なります。

「AR(エーアール)」はスマートフォンなどのデバイスで、画面越しにみえる現実の世界に情報を追加する拡張現実と呼ばれる技術のことです。「MR(エムアール)」は、MRグラス等を着用し、透明なグラス越しに見える現実の世界に情報を追加する複合現実と呼ばれる技術のことです。

そして、「XR(エックスアール)」は「VR」「AR」「MR」といった最先端技術の総称となります。

関連記事:xR用語集】VRARMRxRとは?

 

3.VRのビジネス活用方法例をご紹介

VR技術は、企画次第で様々なビジネス領域での活用が可能です。ここからは代表的なビジネス活用の例をご紹介いたします。

・VR研修

例:サービス業での業務内容をVRで体験しトレーニングを行う。

参考記事:VR研修とは?企業における活用事例や効果、導入にかかる費用について解説。

・VR安全教育

例:建設現場での危険な体験をVRで体験し安全意識を高める。

参考記事:VR安全教育とは?活用の方法や導入にかかる費用を解説。

・VRイベント、展示会

例:WEBサイトやアプリを使い、VRで楽しめるバーチャルイベントを開催する。

参考記事:オンライン展示会とは?ツールの機能やシステム構築費用について解説。

・VR会社見学、工場見学

例:工場見学をVRコンテンツ化し、取引先に紹介する。

・VRプロモーション、販売促進

例:観光地を体験できるVRコンテンツを制作しプロモーションを行う。

・VRシミュレーション

例:開発前の製品をVRでシミュレーションし、使いやすさ等のテストを行う。

4.VRをビジネス活用する際の機器の選定ポイント

近年では、機能性から金額感まで多種多様なVR機器が販売されています。そのため制作・導入したいコンテンツやシステム等に合わせて、導入する際に最適なVR機器は変わってきます。

例えば、「360°映像をただ見ることができるだけのVRコンテンツ」と、「バーチャル空間内で自由に自分や物を動かすことができるVRコンテンツ」では、必要とされる機器のスペックや金額感が大きく変わってきます。ここからは、ビジネス向けにVR機器を導入する際に、特に注目するべき選定ポイントについて解説します。

 

・ポイント① VRコントローラーでの操作に対応しているかどうか

VRを使って「物を掴む」「物を動かす」といった作業を体験したい場合は、前後左右や上下の移動を認識することができるVRコントローラーの対応が必要となります。そのような操作は必要なく、360度映像を見て体験するだけで十分であれば、比較的安価なVR機器を導入するだけで十分です。

 

・ポイント② 「6DoF」に対応しているかどうか

VRでは、実際に頭を傾けることでバーチャル空間内でも上下や前後左右に視点を変えることが可能です。さらに、「6DoF」という機能に対応しているVR機器では、体の傾きや位置に応じて「歩く」「しゃがむ」「体を近づける」といった動きを処理することが可能となります。そのため、「実際に体を動かして作業をするようなVRコンテンツ」では、「6DoF」に対応したVR機器を導入することをオススメします。

関連記事:VR初心者さん必見!3DoFと6DoFの違いは?

 

・ポイント③ グラフィックの処理能力が高いかどうか

VRゴーグルを導入する際に、グラフィックの処理能力がどれくらいあるかは無視できません。例えば、VRでリアルな世界を再現する際に、グラフィックが低品質だとどうしても臨場感を感じられません。また、VRで実現したい内容によっては、CGの容量が多くなり、一定以上のスペックがあるVRゴーグルでなければ、そもそも読み込みができないケースも多くあります。

 

・ポイント④ PCの導入が必要かどうか。

VRには、CGやシステムの処理をPCで行う「PC併用型」と、ヘッドマウントディスプレイ内で処理を行う「スタンドアローン型」があります。多くの場合は、「PC併用型」はグラフィックの処理能力等スペックが高いことが強みとなっており、「スタンドアローン型」は必要な機器や複雑な設定が少なく、導入しやすいことが強みとなっています。ただし、スタンドアローン型の場合でも、独自ソフトウェアの導入の際はPCが必要となります。

 

・ポイント⑤ 価格はどのくらいか。

最後のポイントは、VRゴーグルの価格です。新たにPCの導入が必要となる場合は、VRゴーグルだけではなくPCを購入する費用も合わせて必要となります。また、予算内で購入できるVRゴーグルが複数ある場合は、活用の目的に合わせて購入する機種を検討しましょう。例えば弊社でのVRプロジェクトでは、複数人で同時にVRを使えるように「導入台数」を優先するのか、同時に体験できるのは少人数でも「体験のクオリティー」を優先するのかといった軸で検討することもよくあります。

 

・ポイント⑥ 販売開始時期は最近かどうか

ビジネス用にVRを導入する際に意外と重要なポイントが、「販売開始時期」が最近かどうかです。VR機器は進化の激しい分野であるため、価格が安いからと古い機種を購入した場合、購入後にサポートが終了してしまったり、機器を追加で購入しようとした際に既に公式の販売が終了してしまっていたりします。

 

5.VRゴーグル6種の機能と特徴

先ほどご紹介したVR機器の選定ポイントを元に、2020年現在、主に利用されているVRゴーグル6種の機能と特徴をまとめました。VRゴーグル比較早見表も合わせてご覧ください。

※2021年5月現在 ビーライズ調べ

 

・Oculus Quest 2

FacebookグループのOculus社が販売しているPC不要の「スタンドアローン型」VRが「Oculus Quest2(オキュラスクエスト ツー)」です。ケーブルやPCへの接続なしで、ハイクオリティなVRコンテンツを楽しむことが可能です。VR操作に必要なものは「Oculus Quest2」のみであるため、手軽に体験可能な点が特徴です。PC不要なスタンドアローン型ながら、VRに必要な基本的な機能はすべて揃っています。しかしビジネス目的で利用するためには、利用規約の観点から一定のハードルがあります。

 

公式サイト:https://business.oculus.com/

 

・Pico Neo 2

中国のVRハードメーカーpicoが販売しているPC不要の「スタンドアローン型」VRが「Pico Neo 2(ピコネオ ツー)」です。対応アプリ自体は多くないため、自社開発コンテンツの利用等、ビジネス向けでの活用が想定されており、個人向けでの販売は行っておりません。企業はもちろん、公共機関でも多く採用されております。

 

公式サイト:https://www.pico-interactive.com/jp/neo2.html

 

・HTC VIVE Pro

HTC社が販売しているPC併用型のVRが「HTC VIVE Pro(エイチティーシー ヴァイヴ プロ)」です。以前販売された「HTC VIVE」の上位機種として、法人向けにも活用できるように開発・販売されました。PCへの接続が必須となりますが、クオリティーの高い3DCG等をバーチャル空間上で表現することが可能です。

 

公式サイト:https://www.vive.com/jp/product/#pro%20series

 

・VALVE INDEX

オンラインゲームストア「Steam」で有名なValve社が販売しているPC併用型のVRが「VALVE INDEX(ヴァルブ インデックス)」です。一番の特徴は5指トラッキングコントローラーに対応している点です。一般的なVRコントローラーより自然な感覚で、バーチャル空間上の物を掴んだり、繊細に指を動かしたりすることが可能となります。

公式サイト:https://degicashop.com/collections/valve-index

 

・PIMAX Vison 8K Plus

Pimax社が販売しているPC併用型のVRが「PIMAX Vison 8K Plus(パイマックス ビジョン 8ケープラス」です。高解像度・広視野角が特徴の「PIMAX」シリーズの最新作です。高解像度・広視野角のディスプレイが搭載されているため、臨場感のあるコンテンツ体験が可能となります。また、解像度が高いため、「スクリーンドア効果」と呼ばれるディスプレイに網目状の模様がでる問題も起こりにくくなっています。

公式サイト(国内代理店):https://moguravrstore.com/product.php?id=83

 

・Pico G2 4K

「Pico G2 4K(ピコジーツー4ケー)」は、「Pico Neo 2」同様、Pico社が販売しているPC不要の「スタンドアローン型」VRです。一番の特徴はビジネス利用する際の価格の安さです。販売サイト等にもよりますが、かなり手ごろな金額で導入することが可能です。また、映像を表示させるための画質も申し分ないです。しかしながら、コントローラーはシンプルなものとなっており、6DoFにも対応しておらず、「しゃがむ」「歩く」といった動きも認識ができません。そのため、複雑な操作は必要なく、安価に高画質な映像を楽しむことが目的でしたら、「Pico G2 4K」の導入をお勧めいたします。

 

公式サイト:https://www.pico-interactive.com/jp/G2_4K.html

 

6.まとめ

一言でVR機器と言っても、機能性や価格帯など様々な種類のものが販売されています。商品の知名度だけで導入する機器を決めるのではなく、自社の導入目的や予算感に合わせて最適なVR機器を比較・検討しましょう。また、弊社のようなVR制作会社では、VRコンテンツの制作だけでなく、目的にあわせて最適なVR機器についてもご提案をしているケースがございます。ビジネス目的でのVR導入については、弊社までお気軽にご相談ください。

 

7.ビジネス用VRコンテンツの制作について

弊社、株式会社ビーライズでは、VRを活用した研修・安全教育ソリューションや、販売促進向けのVRコンテンツなど、様々なソリューションを提供しています。弊社の制作事例や、VR制作に関する資料についてはこちらからダウンロードください。

PROFILE

株式会社 ビーライズBeRISE
株式会社ビーライズは、「デジタルで明日を変えよう」をビジョンにかかげ、XR領域でバーチャルワールド活用サービスを提供するテクノロジーカンパニーです。リアルな3DCGとアプリケーション・web開発、アイデアを組み合わせた最先端ソリューション開発を強みとしています。
資料をダウンロードプロジェクトのご相談や、
仕様をくわしく知りたい方こちら